現在、多摩美術大学大学 准教授として教壇に立ち次世代の作家を育成する。これまで「両義性」を主なテーマに絵画作品を発表。国内外で展覧会を開催し活躍を続ける。それら絵画作品は一目見ただけで判断が難しい蠢く色鮮やかなイメージの数々が画面上を彷徨い覆い描かれている。時間の経過と共に、そこには風景が浮かび上がり、確かに山があり森があり川があり光が溶け込み浮遊し、表現を提示する側と鑑賞をする側という立場の境界線が揺らぐ瞬間が生み出される。美術作家自身の表現として確立したモダニズムからポストモダン、そしてオルターモダンへと西洋美術史のなかで更新され続けている西洋芸術の新しい価値感を、栗原は改めて東洋的・日本的視点から再考することにより、その絵画作品は現在も止まる事なく進化を続けている。現代絵画の新たなコンセプトを提示し、そこに存在している「芸術表現」がどう膨らみ進んでいくのか鑑賞者の知的好奇心を刺激し思考を喚起する。また、今展との会期も重るKomagome1-14 CAS及びギャラリアンアスカヤマでの個展開催(9月~10月)を控えております。今暫くお待ち下さいませ。
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