石川琢哉(ISHIKAWA Takuya)
プロフィール
1987 埼玉県生まれ
2009 文星芸術大学 美術学部美術学科油画専攻 卒業
2011 文星芸術大学 大学院芸術研究科美術専攻 修士課程 修了
2014 文星芸術大学 大学院芸術研究科美術専攻 博士課程 単位取得満期退学
個展
2024 「石川琢哉 個展」創英ギャラリー、東京
「石川琢哉 個展」ギャラリーファンタジア、栃木
2022 「石川琢哉 個展 引き出された息の霊」 那須塩原市図書館みるる、栃木
2021 「石川琢哉 個展 アスピラシオン」 板室温泉大黒屋〇△□ギャラリー、栃木
2018 「石川琢哉 展」 ギャラリー・イン・ザ・ブルー、栃木
主なグループ展
2025 「第6回 宇都宮美術の現在展」 宇都宮美術館、栃木
2019 「第5回 宇都宮美術の現在展」 宇都宮美術館、栃木
2018 「2018 東アジア交流展」 陰岩美術館、光州、韓国
2016 「第7回 和解と和合の日・韓展」 栃木総合文化センター、栃木
2014 「第2回 ART WAVE 「zero art」 in New York 展」 hpgrp Gallery、New York
2012 「獨協医科大学付属病院 院内アートプロジェクト」 獨協医科大学付属病院、栃木
2011 「プリュス・ジ・アート・フェア 2011」 東京美術俱楽部、東京
主な受賞
2011 「第15回記念 日仏現代国際美術展 2011」 品川区長賞
2010 「アート・アワード・ネクスト#1」 審査員賞 (審査員 秋元雄史氏)(買い上げ 淺木正勝氏)
コレクション
美術商丸栄堂、板室温泉大黒屋
自己紹介
【Artist Statement】
「絵画における呼吸的表現の可能性」
私は『新しい生と死の美術表現における呼吸の研究』という研究理念の基、生命活動の根幹を支える「呼吸」を、絵画的表現媒体に移し換え、人間の生命ないし生命力を視覚化した作品を制作している。それは、生や死といった直視することが容易ではない概念に、古くから日本人にとって生命活動の象徴とされてきた呼吸を隠喩的に注入することで、人間の傷つきやすい感覚器を保護しつつ生の本質に触れようとする表現の試みである。
現代社会は、近代以降の急速に進んだ死のタブー化や隠蔽化によって死が日常から切り離されたところに存在する。そのため、個人が自らの生死や人生に意味づけをするためのすべが乏しくなった。近年、この反省から死に関する様々なテーマについて、医学・哲学・心理学・文化人類学・社会学・民俗学・宗教学などの多様な面から学際的な取り組みが行われている。死が見えにくくなったことで、改めて死を考えることが求められている今日において、死を重要なテーマとして用いてきた芸術分野はどのような表現を持ってしてこれに貢献できるのか。私は自らの死の認識体験を基に、同様の課題を自己表現の根幹に位置付けることから創作研究を始め、その過程から見えてきた芸術の機能性を捉え直し、生と死の認識における新しい知覚体験を図るという試みを活動の主体に置いている。
作品における生死の描写は抽象的である。そこに用いられる生死の隠喩は、波の連続性から人生構図の原型を観るような、人間生命を自然界の生命現象と関連付けて理解しようとする日本人特有の民俗的イメージからなる呼吸的隠喩に由来するイメージである。それは、死体や髑髏、死神といった像を用いる伝統的な西欧の隠喩とは大きく異なるものであり、また日本画や浮世絵等にみられる幽霊や妖怪といった表象を用いた隠喩とも違うものである。
私の作品は、鑑賞体験を通して、自分のアイデンティティとは何か、生きる場はどこかなど、自己確認の作業をすると同時に、死生観の構築や自己存在の確証を誘起する装置として機能する可能性を持っている。このことから、自作品の表現を文化的に意味づけ、位置づけるために日々探求している。
- 作品ジャンル
- アート
- タグ
- アート、絵画、現代美術、現代アート、抽象画