だまし絵の巨匠エッシャー展 不思議な版画の世界

M. C. エッシャー 《婚姻の絆》 1956年、ハウステンボス美術館蔵 All M.C. Escher works c Escher Holding B.V.-Baarn-the Netherlands
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    会 期
    20161111日 -  20161225
    開催時間
    9時00分 - 17時00分
    金曜19時00分まで 
    11月11日は10:00開場
    入館は閉館の30分前まで
    入場料
    有料
    1,200(1,000)円、高・大学生800(600)円、小・中学生400(200)円
    ※( )内は前売り・20名以上の団体料金 ※学生券をお求めの際は学生証のご提示をお願いします。 ※身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳及び戦傷病者手帳の所持者と介助者(1名まで)の当日料金は半額です。
    作品の販売有無
    展示のみ
    この情報のお問合せ
    広島県立美術館
    情報提供者/投稿者
    開催場所
    広島県立美術館
    住所
    〒730-0014 広島県
    広島市中区上幟町2-22
    最寄り駅
    広島
    電話番号
    082-221-6246

    詳細

    参加クリエイター

    展覧会内容

    紙から這い出すトカゲ、下から流れる水…。オランダを代表する版画家マウリッツ・コルネリス・エッシャー(1898-1972)が描く不思議な世界。視覚的な錯覚を駆使し、類まれな画力をもって描き出される「だまし絵の巨匠・エッシャー」の代表作を含めた150点以上を一堂に展示。さらに、版木やドローイングなど貴重な資料や、グラフィックデザイナー福田繁雄による、エッシャーのだまし絵を立体化した作品も特別出品します。「あたりまえ」が覆される、エッシャーの驚くべき世界をお楽しみください。

    1.青少年時代と修学時代 1898年~1922年
    マウリッツ・コルネリス・エッシャーは、1898年6月17日、オランダ北部の街・レーワールデンで生まれました。1919年には、美術の道を志し、同国ハールレムの建築装飾美術学校へ進学。両親は建築の道へ進むことを望みますが、教師のサミュエル・イエッスルン・ド・メスキータは、エッシャーの才能を見出し、版画の技術を教授します。本章では、後年の「だまし絵」を予感させる初期作品や師・メスキータの作品などをご紹介します。

    2.イタリア時代 1922年~1935年
    1922年春、イタリアへ旅立ったエッシャーは、広がる風景や建築物、芸術に大きな感銘を受けます。以後、毎年イタリアで、風景画を描くようになりますが、そこには三次元の事物を二次元の画面に表現することへの探求が見られます。ただし1935年、ファシズムの隆盛に耐えがたくなり、イタリアを逃れます。
    なお、エッシャーは1922年にスペインのグラナダにあるアルハンブラ宮殿へ訪れます。そこで幾何学的装飾模様に魅了された体験が、幾何学的図形によって画面を充填させる“平面の正則分割”という生涯の仕事へ繋がっていきます。

    3.独自の世界 1936年~1953年
    イタリアを離れ、風景への画欲を失ったことを契機に、エッシャーは空想と現実とが入り混じる作風へと移行します。《空と水Ⅰ》では菱形の畑が鳥へと変容し、《爬虫類》では二次元と三次元の世界が画中にて無限に循環する様が描かれます。他にも、鏡による効果、奇怪な遠近法、シンメトリー、有り得ない空間構造などが作中で取り扱われるようになります。また、結晶学と出会うことによって、結晶状の形や固体の描写に対する偏愛が発展し、エッシャー独自の画風が確立していきます。

    4.無限への挑戦 1954年~1972年
    切手や壁画、天井装飾など、外部から仕事の依頼が増えるとともに、1950年代には『タイム』誌や『ライフ』誌などに好意的な記事が書かれ、エッシャーは科学者からも注目を集めることとなります。地質学者、結晶学者、数学者、知覚心理学者らと交流を深めながら、二次元の平面上に「無限」の世界を表現する手法をより深めていきます。本章では、「だまし絵の巨匠」エッシャーが晩年に手掛けた、魔法のような作品の数々を紹介します。

    掲載画像:M. C. エッシャー 《婚姻の絆》 1956年、ハウステンボス美術館蔵 All M.C. Escher works c Escher Holding B.V.-Baarn-the Netherlands

    関連イベント

    ■記念講演会「エッシャーその作品と生涯」(共催:広島県立美術館友の会)
     日時:11月13日(日)13:30~15:00 (開場30分前)
     講師:安田恭子(佐世保市博物館島瀬美術センター館長)会場:地階講堂
     ※聴講無料。申込不要。定員200名(先着順)

    ■ワークショップ「くりかえしの世界」
     紙を折って切り抜くと同じ形がたくさんできます。下絵や紙の折り方に工夫して、反復し展開する空想の世界を切り絵で表現しましょう。
     日時:11月26日(土)14:00~16:00
     講師:松尾真由美(美術家)会場:地階講堂対象:全年齢
     ※参加費無料。
     ※要事前申込(当館へ電話申込)。定員20名(先着順)。
     ※当日は、切り絵にしたい動植物や昆虫の写真、身の周りの小物などを持参ください。

    ■美術講座「エッシャーは何を追い求めたのか」
     日時:12月10日(土)13:30~14:30 (開場30分前)
     講師:山下寿水(当館学芸員)会場:地階講堂
     ※聴講無料。申込不要。定員200名(先着順)

    ■ギャラリートーク
     日時:11月18日、12月2日、12月16日(金)11:00~/11月25日、12月9日(金)17:00~
     講師:当館学芸員会場:3階企画展示室
     ※入場券が必要です。申込不要。
     ※会場入り口でお待ちください。

    ■ロビーコンサート
     ※いずれも申込不要。鑑賞無料。1階ロビーで行います。
     1.11月19日(土)12:00~
      演奏:エリザベト音楽大学学生
     2.11月20日(日)12:00~
      「素敵な絵画とマリンバと」
      演奏:マリンバ/石原有希子、ピアノ/大下枝里子、パーカッション/浅田真生
     3.12月18日(日)12:00~
      「無限の潮流~エッシャーと共に~」
      お話とピアノ演奏:平野満(ひろしま・オペラ音楽推進委員会)

    主催・協賛・後援

    主催:広島県立美術館、広島テレビ、イズミテクノ
    後援:中国放送、広島ホームテレビ、テレビ新広島、広島エフエム放送、FMちゅーピー76.6MHz、エフエムふくやま、尾道エフエム放送、FMはつかいち76.1MHz、FM東広島89.7MHz
    協賛:広島県信用組合
    企画協力:ハウステンボス美術館

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