テオ・ヤンセン展―砂丘の生命体―

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会 期
20141009日 -  20141207
開催時間
10時00分 - 20時00分
最終入場19時30分まで
休み
10月14日(火)、27日(月)、11月10日(月)、25日(火)
入場料
有料
一般1,200(1,000)円、高校・大学・70歳以上1,000(800)円、小学・中学700(500)円、小学生未満は無料
※()は前売りおよび15名以上の団体割引料金
作品の販売有無
展示のみ
この情報のお問合せ
長崎県美術館
情報提供者/投稿者
開催場所
長崎県美術館
住所
〒850-0862 長崎県
長崎市出島町2番1号
最寄り駅
出島電停
電話番号
095-833-2110

詳細

参加クリエイター

展覧会内容

この秋、長崎県美術館に謎の生物“ストランドビースト”が集結する。“ストランドビースト”とはオランダ語。英語に訳せば“ビーチアニマル”、日本語では“砂浜の生物”。オランダの鬼才テオ・ヤンセン(1948~)が生み出したプラスチックチューブ生命体だ。砂浜を動きまわる彼らは何と「風」を食べながら生きている。彼らの目的はただ一つ「生き残ること」だ。
当初、ストランドビーストは一本の線の形を持ったコンピュータ上の仮想生物として誕生した。その後進化をつづけたビーストは、ついにプラスチックチューブという現実の骨格と筋肉とを獲得した。そして、砂の上をスムーズに移動するための能力、風に飛ばされないための能力、浜辺に打ち寄せる波に飲まれないための能力などを進化の過程を経るごとに獲得してきた。現在も「遺伝子」や「遺伝情報」を後の世代に引き継ぎながら、生き残りを賭け彼らは進化をつづけている。
今や「胃袋(=プラスチックボトル)」も「感覚器官(=感知器)」も「神経細胞(=チューブと弁)」も「脳(=計器)」も備えるビーストたち。作家が夢見るように、海水面の上昇から故国を救うための砂丘を築くべく浜辺に棲み付き、ゴミ箱から拾い集めたチューブで自ら新しい仲間をつくりだす彼らの姿を目にする日はやって来るのか?
本展では、世界初公開となるビースト《アニマリス・プラウデンツ・ヴェーラ2世》(“はためく帆”の意)がやってくる。その他初めてプラスチックチューブの身体を持った《アニマリス・ヴァルガリス》をはじめ合計15体のビーストおよび関連資料により、この新種の生物の全貌を紹介する。進化の過程を経た姿。必然性を持つ形のみが放つ美しさを具えたビーストたちは、まさに芸術と科学の融合により生み出された「新たな自然」だ。テオ・ヤンセンの世界を目撃しに長崎県美術館へ行こう!

[キーワード]
生物、生命
「生物」って何だろう。動くもの?何かを食べるもの?考えるもの?子ども(自分のコピー)をつくることができるもの?生きているもの?いつかは死んでしまうもの?「生きている」ってどんなこと?「生命(いのち)」って何?
知っているようで知らない「生物」や「生命」について展覧会場で考えをめぐらせ、自分なりの答えを探してみよう。

進化
進化とは、ある生物のグループが世代を経るにつれその性質を変化させること。それは遺伝子の突然変異によりもたらされる。ストランドビーストは彼らの性質をどのように変化させて来たのか?彼らの遺伝子とはいったい何なのか?ビーストたちを注意深く観察し、進化について理解を深めよう。

プラスチックチューブ
自然界の生物の体のほとんどはタンパク質でできている。一方で、ストランドビーストの体のほとんどはプラスチックチューブでできている。どうしてプラスチックチューブなのだろう?展覧会を通して、その答えが見えてくる。

芸術と科学
生物学的な解釈と物理学および情報工学的アプローチでストランドビーストを生み出すテオ・ヤンセンはまるで科学者のようだ。しかし、進化の過程を経たビーストたちの姿は必然性を持つ形が放つ独特の美しさを具えており、彼らはキネティック・アートの「作品」としても十分成立する。アート(=芸術)の語源は「技術」という意味を持つ言葉だという。様々な「技術」によりビーストを生み出すテオ・ヤンセンこそ、まさに「アーティスト(=芸術家)」なのだ。

エコロジー
「風」のみを食べて活動するストランドビースト。エネルギー問題をはじめ様々な危機に直面している現代社会において、彼らの存在は自然と人間が共存するためのヒントを与えてくれるかもしれない。

世界初公開
長崎展のための新作《アニマリス・プラウデンツ・ヴェーラ2世》
テオ・ヤンセンは現在、長崎とオランダの400年に及ぶ友好の歴史へのオマージュとして、特別に長崎展の為に《アニマリス・プラウデンツ・ヴェーラ2世》を制作中です。日本語で“はためく帆”を意味するこの作品は、当時の帆船をモチーフに生み出されたビーストです。本展での展示が世界初公開となります。

関連イベント

■アーティストトーク (テオ・ヤンセン氏来館決定!)
 日時:10月12日(日)13:30~
 会場:企画展示室
 料金:無料(要本展観覧券)

■アーティストによるサイン会
 日時:10月9日(木)・10日(金)……①11:00~②15:00~
     10月11日(土)・12日(日)…①11:00~②13:00~③15:00~
     10月13日(月・祝)……………①11:00~②13:00~③14:00~④15:00~
 会場:2Fカフェ前
 ※サインは、2F特設ショップで対象商品をご購入の方に限ります。(商品購入時に参加券を配布)

■ギャラリートーク
 日時;10月19日(日)、11月9日(日)、11月30日(日)各日14:00~
 会場:企画展示室
 料金:無料(要本展観覧券)

■デモンストレーション
 毎日1時間ごとに作品を動かすデモンストレーションを行います。
 時間:10:30~19:30 ※都合により時間が変更になる場合があります。
 会場:企画展示室
 料金:無料(要本展観覧券)

■ワークショップうごくヘンテコりんに挑戦!!※当日随時受付
 日時:10月25日(土)、26日(日)11:00~16:00(最終受付15:30)
 会場:アトリエ
 対象:小学生以上
 料金:無料
 テオ・ヤンセンの作品で実際に使われている動力機構の仕組みをもとに、手で動かせる作品をつくっちゃいましょう!
 サラッと作りたい人もガッツリ作りたい人も希望に合わせて内容を選択できますよ。(制作時間30分~)

■熱くあおげ!! テオ・ヤンセン杯ミニビーストレース
 日時:11月22日(土)14:00~(約1時間)
 会場:ホール
 対象:小中学生(親子での参加も可)
 定員:25組まで(1組2名までの先着順。当日13:30よりホール前にて受付開始)
 参加料:無料
 持参するもの:①学研の大人の科学マガジンvol.30ふろく“テオ・ヤンセンのミニビースト” ②うちわ
 ※ミニビーストとうちわどちらともカスタマイズ可。ただし人力で発生させる風で動かすことが条件です。
 ※上記書籍は長崎県美術館でも販売しています。
 ※レース当日美術館ホールで制作することもできます。(時間10:00~12:00、最終入場11:00)
 協力|学研教育出版

主催・協賛・後援

主催:長崎県美術館、KTNテレビ長崎
共催:長崎新聞社、エフエム長崎
後援:オランダ王国大使館、在大阪・神戸オランダ王国総領事館、在長崎オランダ王国名誉領事館、 日蘭協会、長崎日蘭協会、
   長崎県、長崎市、長崎県教育委員会、長崎市教育委員会、 長崎県立長崎図書館、長崎市立図書館、長崎ケーブルメディア
助成:在大阪・神戸オランダ王国総領事館
協賛:大和ハウス工業株式会社、長崎バスグループ、長崎ダイヤモンドスタッフ株式会社、 株式会社チョープロ

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