からくりおもちゃの世界展
会期: 2013-07-13 - 2013-08-25
参加クリエイター:
展覧会詳細
展覧会ジャンル:
クラフト
展覧会タグ:
おもちゃ
開催内容
動いて、まわって、音も鳴る!ユニークなおもちゃたちが勢揃い
工夫と創造力が生み出す〈現代のからくりおもちゃ〉たちの世界が広がります
夏休みは、からくりおもちゃでモノづくりの魅力を感じよう!
〈現代のからくりおもちゃ〉を一堂に集めてご紹介します。ユーモラスな人形たちの表情や造形、重要な「動き」をもたらすしくみの面白さ、人形たちの動く様子・・・
からくりおもちゃはその独自の魅力で多くの人々を惹きつけ、世界中に熱烈なファンを生み出しています。
本展ではイギリスを中心に集められた〈現代のからくりおもちゃ〉約40点をご紹介し、実際に動く様子を見てお楽しみいただけます。また、からくり作家の鬼才と称されるポール・スプーナー(イギリス)とキース・ニューステッド(イギリス)が本展のために制作した新作も世界初公開。大型の作品や数種類の機構模型も展示し「モノが動くしくみ」を楽しみながら理解いただける展覧会です。
夏休みのこの機会に工夫とアイディアに満ちたからくりおもちゃの世界に触れ、モノづくりの魅力を感じてみてはいかがでしょうか。
手で触れる機構模型の展示も登場します。「モノが動くしくみ」を触って体感してみよう!
体験しながら動くしくみをご理解いただけるコーナーを会場内に設けます。機構模型は、歯車やクランクなど機構のしくみをわかりやすく観察でき、触ってまわすことのできる機械仕掛けの基本を教えてくれる装置です。
現代からくりおもちゃの作家たち
「オートマタ」とも呼ばれ、世界で愛される機械仕掛けのおもちゃたち。欧州では古くからオルゴールと共に発展してきた歴史があり、技術の粋を集めた工芸品として多くの貴族たちに愛されました。現在は、精巧な機械仕掛けの技術はそのままに、アート性としくみの巧みさが同居したアート・トイとして注目を集めています。特に、からくりおもちゃの先駆者的存在であるのがポール・スプーナーらイギリスの作家たちです。スプーナーらは芸術大学を卒業した後も独自に機械仕掛けの技術を磨き続け、ユーモアや思想の詰まったからくりおもちゃを数多く発表してきました。日本でもからくりおもちゃの魅力に魅せられ、多くのからくり作家が誕生しています。
本展では、ポール・スプーナー、キース・ニューステッドが本展の為に制作した新作のからくりおもちゃを初公開します。ニューステッドの新作が、どのような動きを見せるのか?スプーナーの新作とは?作品の全貌を、会場で是非ご覧ください。
■主な作家のご紹介
ポール・スプーナー/Paul Spooner 1948年イギリス生まれ
イギリスのランカスター生まれ。幼少の頃から機械に興味を持ち、ランカスター芸術大学、カーディフ芸術大学、ゴールドスミス・カレッジ等で学んだ後、代表作『アヌビス』を発表します。各方面で大きな評価を受けている、からくりの世界を代表する作家の一人です。
マット・スミス/Matt Smith 1965年イギリス生まれ
エンジニアを志していたがファルマス芸術大学で美術を学ぶかたわら1980年から、からくり作家として活動を始めます。1986年ポール・スプーナーとともに「Fourteen Balls Toy Co.」を設立し、作品の多くはポール・スプーナーとともに共同制作されています。
キース・ニューステッド/Keith Newstead 1956年イギリス生まれ
エセックス大学でグラフィックデザインを学んだ後、フィンランドに移り、グラフィックデザイナーとして活躍。帰国後は、ロンドンでジュエリーデザイナーとして働くかたわらバイク便のドライバーを10年続けたユニークな経歴の持ち主。特異な才能と表現力で高い評価を得ています。